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No.311 苦土かんらん石Forsterite:ペリドット Pakistan
Sapat Gali,Naran-Kaghan Valley,Mansehra,Khyber Pakhtunkhwa,Pakistan


明るい緑色をしたペリドットPeridotの結晶です。
ペリドットという名前は宝石名や歴史的に使用されてきた名前で、鉱物名としてはグループ名のかんらん石/オリビン Olivine、独立種名としてはマグネシウムの多いかんらん石である 苦土かんらん石 Forsteriteがいわゆるペリドットと呼ばれる黄緑色の宝石になります。
苦土かんらん石はマグネシウムの珪酸塩というシンプルな組成の鉱物で、純粋な物は無色透明、マグネシウムの代わりに鉄を含むことで緑色に発色します。鉄の方が多くなると鉄かんらん石 Fayaliteに分類され、色は黒っぽくなります。
結晶は擦りガラス状、かつエッジが丸味を帯びておりシャープさに欠け、磨耗したように見えます。
漂砂鉱床の産出のようにも見えますが、母岩付きの結晶もこの標本同様磨耗したような結晶面を示していたので漂砂鉱床や扱いが悪かった訳では無いようです。
ルーペで拡大すると無数の小さな穴や溝が確認できるので恐らく熱、蝕融等によってこのような結晶面になってしまっているのでは無いでしょうか。
よく観察すると結晶内部には針状の細い結晶が無数に入り込んでいて、ペリドット自体が濃色なので何色なのかはハッキリ判りませんが、これはマグネシウムと鉄の硼酸塩鉱物、ルドウィッヒ石Ludwigiteです。
底部の破断部分には白い母岩と思われる鉱物が付着していますが、これは滑石 Talcなのだそうです。


明るい緑色をしたペリドットPeridotの結晶です。
ペリドットという名前は宝石名や歴史的に使用されてきた名前で、鉱物名としてはグループ名のかんらん石/オリビン Olivine、独立種名としてはマグネシウムの多いかんらん石である 苦土かんらん石 Forsteriteがいわゆるペリドットと呼ばれる黄緑色の宝石になります。
苦土かんらん石はマグネシウムの珪酸塩というシンプルな組成の鉱物で、純粋な物は無色透明、マグネシウムの代わりに鉄を含むことで緑色に発色します。鉄の方が多くなると鉄かんらん石 Fayaliteに分類され、色は黒っぽくなります。
結晶は擦りガラス状、かつエッジが丸味を帯びておりシャープさに欠け、磨耗したように見えます。
漂砂鉱床の産出のようにも見えますが、母岩付きの結晶もこの標本同様磨耗したような結晶面を示していたので漂砂鉱床や扱いが悪かった訳では無いようです。
ルーペで拡大すると無数の小さな穴や溝が確認できるので恐らく熱、蝕融等によってこのような結晶面になってしまっているのでは無いでしょうか。
よく観察すると結晶内部には針状の細い結晶が無数に入り込んでいて、ペリドット自体が濃色なので何色なのかはハッキリ判りませんが、これはマグネシウムと鉄の硼酸塩鉱物、ルドウィッヒ石Ludwigiteです。
底部の破断部分には白い母岩と思われる鉱物が付着していますが、これは滑石 Talcなのだそうです。
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