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No.220 コランダム Corundum:クロム雲母中のルビー India
Mysore,Karnataka,India
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以下、研磨された標本

研磨が不十分ですが、平たいので模様がよく分かります。

こういう色のものは、色を濃くする為に油が染み込ませてあるようです。インドの標本では多い手法です。



ブラックライト照射時。ルビーが赤く蛍光しています。

緑色をしたクロムを含んだ白雲母:フュクサイトFuchsiteの中に赤いルビーの結晶が点在しています。
一見するとタンザニア産のルビーInゾイサイト(緑色塊状の灰簾石Zoisiteの中にルビーが入った物)に似ていて、日本のお店や、海外のネットショップなどを見ていると混同している所も多々見受けられます。
緑の色や質感が全然違うので両者を見比べれば別物だとわかると思います。
フュクサイトは含まれるクロムによって緑色をしていますがルビーを囲むように白くなっています。某宝石鑑定協会の分析によるとこの白い部分は主に白い雲母と石英で構成されています。更にその内側、ルビーとの接点部分は又少し色味の違う少し青味の強い緑の雲母が囲んでいます。緑色の色差はクロムの量であったり、混ざっている石英などの別鉱物の両などが考えられます。茶色っぽいポツポツしたシミのような物は酸化チタンの鉱物であるルチル Rutileで、こちらは肉眼でもかろうじて確認できる大きさの結晶で、ルーペで見ると透明感のある柱状結晶をしています。コランダムなど赤鉄鉱グループの鉱物はルチルと共存しやすく、両者は別種の鉱物であるものの一定の方位関係で結晶が共成するエピタキシー epitaxyという現象を作りやすいです。スターの原因のルビー中のルチルインクルージョンや、スターバーストルチルと呼ばれる赤鉄鉱の六角板状結晶を中心に放射状に金色のルチルが結晶したものが典型的です。
緑の中に赤いルビーが点在している様はスイカのようですが、ルビーもクロムによって発色しているので成るべくして成った色合わせとも言えます。因みにタンザニアのゾイサイトの緑もクロム発色とされています。
タンブリングされていている抹茶色の標本はインドの業者さんが山盛りにして売っていましたが、フュクサイトの色が濃いと言うか暗いと言うか、普通は白っぽい部分も他より黄ばんでいます。もしかしたら色を濃くするために油を染込ましてあるかもません。インドの業者さんが良く使う手口です。
ルビーは不透明から半透明になっています。宝石質では有りませんがブラックライトを当てると鮮やかな赤色の蛍光が現れます。


以下、研磨された標本

研磨が不十分ですが、平たいので模様がよく分かります。

こういう色のものは、色を濃くする為に油が染み込ませてあるようです。インドの標本では多い手法です。



ブラックライト照射時。ルビーが赤く蛍光しています。

緑色をしたクロムを含んだ白雲母:フュクサイトFuchsiteの中に赤いルビーの結晶が点在しています。
一見するとタンザニア産のルビーInゾイサイト(緑色塊状の灰簾石Zoisiteの中にルビーが入った物)に似ていて、日本のお店や、海外のネットショップなどを見ていると混同している所も多々見受けられます。
緑の色や質感が全然違うので両者を見比べれば別物だとわかると思います。
フュクサイトは含まれるクロムによって緑色をしていますがルビーを囲むように白くなっています。某宝石鑑定協会の分析によるとこの白い部分は主に白い雲母と石英で構成されています。更にその内側、ルビーとの接点部分は又少し色味の違う少し青味の強い緑の雲母が囲んでいます。緑色の色差はクロムの量であったり、混ざっている石英などの別鉱物の両などが考えられます。茶色っぽいポツポツしたシミのような物は酸化チタンの鉱物であるルチル Rutileで、こちらは肉眼でもかろうじて確認できる大きさの結晶で、ルーペで見ると透明感のある柱状結晶をしています。コランダムなど赤鉄鉱グループの鉱物はルチルと共存しやすく、両者は別種の鉱物であるものの一定の方位関係で結晶が共成するエピタキシー epitaxyという現象を作りやすいです。スターの原因のルビー中のルチルインクルージョンや、スターバーストルチルと呼ばれる赤鉄鉱の六角板状結晶を中心に放射状に金色のルチルが結晶したものが典型的です。
緑の中に赤いルビーが点在している様はスイカのようですが、ルビーもクロムによって発色しているので成るべくして成った色合わせとも言えます。因みにタンザニアのゾイサイトの緑もクロム発色とされています。
タンブリングされていている抹茶色の標本はインドの業者さんが山盛りにして売っていましたが、フュクサイトの色が濃いと言うか暗いと言うか、普通は白っぽい部分も他より黄ばんでいます。もしかしたら色を濃くするために油を染込ましてあるかもません。インドの業者さんが良く使う手口です。
ルビーは不透明から半透明になっています。宝石質では有りませんがブラックライトを当てると鮮やかな赤色の蛍光が現れます。
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